学校におけるトラウマ・インフォームド・ケア――SC・教職員のためのTIC導入に向けたガイド(BL子どもの心と学校臨床9)
卜部 明 著(1,700円+税)ISBN978-4-86616-174-7◆本書は,スクールカウンセラーとして長年トラウマケアの実践や研究に携わってきた著者による,学校における「トラウマ・インフォームド・ケア(トラウマの理解に基づいた支援)」導入のための手引書です。
本書では,トラウマとそのケアの基礎知識,学校における危機対応,トラウマ・インフォームド・ケアの導入について,多くの事例や先行研究を通してわかりやすく解説しました。トラウマに関する知見をスクールカウンセリングや学校経営に生かすヒントが盛り込まれています。
子どものこころの傷を癒し,その成長発達を促すために,SC,教師,養護教諭をはじめ学校教育に携わるすべての人々に読んでいただきたい一冊です。
外国にルーツをもつ子どもたちの学校生活とウェルビーイング──児童生徒・教職員・家族を支える心理学(BL子どもの心と学校臨床8)
(名古屋大学大学名誉教授)松本真理子・(名古屋大学心の発達支援研究実践センター准教授)野村あすか編(2,000円+税)ISBN978-4-86616-164-8◆この本は,外国にルーツをもつ子どもたちの学校生活についての心理学的な調査や臨床心理支援をもとに,子どもたちの心のありようや現実を〈ウェルビーイング〉をキーワードに解き明かし,よりよい未来につながる提言を行ったものです。
子どもたちや保護者などの大規模調査や描画検査,心理検査を通して,子どもたちのこころの内面に迫った本書は,多くの教職員,支援者たちに読んでもらいたい1冊になりました。
スクールカウンセリングの新しいパラダイム ――パーソンセンタード・アプローチ,PCAGIP,オープンダイアローグ
(九州大学名誉教授・東亜大学大学院教授)村山正治著(1,600円+税) ISBN978-4-86616-101-3◆1995年のスクールカウンセリング事業のスタートから学校臨床を牽引してきたミスタースクールカウンセラー村山先生の1冊。80歳をすぎた今でも飽くなき好奇心で学校臨床,オープンダイアローグ,PCAGIP法の開発とアグレッシブに活躍されています。この本は,そんな著者の学校臨床とその周辺の心理的支援についての新しい考え方をまとめたもので,学校臨床にかかわった50年の経験から生み出された新しい学校臨床のパラダイムを語っています。
子どもの心と学校臨床第17号 ――特集 スクールカウンセラーの「育ち」と「育て方」
本間友巳・川瀬正裕・村山正治編(1,400円+税)ISBN978-4-86616-035-1◆本誌は,教師・養護教諭・スクールカウンセラーなどの学校関係者,研究者を読者層とした,日本で唯一の学校臨床の実践と理論をめぐる専門誌です(年2回発行;毎年2,8月)。今回の特集は,本間 友巳, 川瀬 正裕, 村山 正治編による,「特集 スクールカウンセラーの「育ち」と「育て方」です。日本の公立学校にスクールカウンセラー(SC)が導入されるようになってから22年を経過しました。しかしいまだに1年ごとの任用がベースです。そうした状況でSCがどう育つのか,キャリアや能力をどのように育てていくのかを考えます。他に連載多数あり。
子どもの心と学校臨床第16号 ──特集 スクールカウンセラーの個人面接:学校コミュニティの中での実践と課題
福田憲明編(1,400円+税)ISBN978-4-86616-029-0◆本誌は,教師・養護教諭・スクールカウンセラーなどの学校関係者,研究者を読者層とした,日本で唯一の学校臨床の実践と理論をめぐる専門誌です(年2回発行;毎年2,8月)。今回の特集は,福田憲明先生(明星大教授で,スクールカウンセラーとして20年以上のキャリアを持つ)による,「特集 スクールカウンセラーの個人面接──学校コミュニティの中での実践と課題」。集団を意識しつつ,いかに個人面接をするのか。このバランスが大変に難しいと言われています。他に連載多数あり。