条件反射制御法ワークブック――やめられない行動を断ち切るための治療プログラム【物質使用障害編】
(医療法人社団ほっとステーション大通公園メンタルクリニック院長) 長谷川直実著(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター薬物依存治療部長兼臨床研究部長)平井愼二著(1,200円+税)ISBN978-4-86616-013-9◆覚醒剤や危険ドラッグ,アルコールなどをやめられなくなる物質使用障害は,物質摂取に向かう条件反射が成立しているため,意思の力だけでは抜けられなくなっています。そこで,欲求の起こらない新しい条件反射を身につけ,物質摂取へ向かう条件反射を徹底的に弱めることで嗜癖を断ち切る治療法が条件反射制御法です。
本書は,デイケアや病棟,外来,刑務所,少年院,保護観察所,回復支援施設などで,物質乱用のメカニズム,症状,問題,離脱のための取り組みなどを学びながら,同時に条件反射制御法のステージを進めていくためのテキストです。
条件反射制御法──物質使用障害に治癒をもたらす必須の技法
平井愼二著(2,600円+税)ISBN978-4-904536-88-9◆覚醒剤,アルコール,ギャンブル,万引き,ストーカー行為,自傷etc.……がやめられない。やめられないのは意志が弱いせいだ――そう言われてきたが, やめられないのは意志の問題ではない。身の回りの刺激とそれらの行為が強力に結びついて条件反射を形成しているから,やめたいと思っていてもやってしまう のだ。
本書はパヴロフの学説を基に,その条件反射を弱め,平静な状態を保つ新たな反射を形成することで欲望そのものをコントロールする技法,条件反射制御法の理論と実際を詳説する。
その驚きの効果を実際にぜひ味わってほしい。医療・福祉の領域における治療・訓練に新たな地平を拓き、刑事司法体系に対して変わるべき根拠とその方向を示す画期的治療法の登場である。
臨床家のための自律訓練法実践マニュアル──効果をあげるための正しい使い方
ゆたかクリニック付属催眠ストレス研究所所長中島節夫監修、神奈川県メンタルヘルスサポート協会福山嘉綱+自律訓練法研究会著(2,700円+税)ISBN978-4-904536-81-0◆自律訓練法は,だれでも習得できるリラクセイション法で,リラックスを促し,眠れたり,緊張をほぐしたりといった健康問題や不安や抑うつなどの心の不調以 外にも,心身症や精神疾患などにも利用可能な技術なっています。しかし,古くからある手技でかつ簡単に見えるため,キチンと理解されないままに臨床の場で 使われることも多くあります。そこで,自律訓練法を得意とする臨床心理士 福山先生に,その経験をもとに自律訓練法のテクニックや,症状ごとの適用,禁忌など,そのメソッドを余すことなく描いてもらったのがこの本です。臨床家にとって必読の手引きとなりました。
学校でフル活用する認知行動療法
新潟大学人文社会・教育科学系(教育学部)教授神村栄一著(1,600円+税)ISBN978-4-904536-79-7◆今すぐ何とかしなくちゃいけない! 学校はそんな場面がたくさんあります。こんなときこそ,認知行動療法! ……ですが,学校で活用するには,学校のやり方に工夫された認知行動療法が必要なわけです。
日々の相談活動に認知行動療法のコツを取り入れれば,子どもたちとその環境によい変化がもたらされる(ハズ)。
認知行動療法のスペシャリストにして,学校臨床の達人 神村栄一先生によるこの本を読めば,解決志向な理論と技術の体系である認知行動療法のエッセンスが,読み進めていくうちに自然と身につく!