週1回精神分析的サイコセラピー──実践から考える

週1回精神分析的サイコセラピー──実践から考える
編著者髙野 晶・山崎孝明 編著
出版年月2024年11月
ISBN978-4-86616-210-2
判型A5判並製
ページ数272
定価3,900円(+税)
内容紹介

多くの臨床家の知見と工夫に満ちた本書は,「週1回」の精神分析的サイコセラピーの堅実な背景をもとにした,「週1回」の現在の到達点である。
「精神分析」は,週に4回以上と定義されることが多い。そのため,多くの精神分析的実践は現実には週に1回という設定で行われているにもかかわらず,「週1回」は精神分析「ではない」何かとして扱われてきた。だが,わが国における「週1回」の精神分析的サイコセラピーの歴史は長く,その実践は肥沃な蓄積を築いてきている。
その蓄積を土壌として現実的な選択肢としての「週1回」の力を示す本書は,精神分析的な志向をもつセラピストをばかりではなく,多くのサイコセラピストの必読の一冊となるものである。

主な目次
まえがき
あとがき
編著者紹介・執筆者一覧

編著者略歴
髙野 晶(たかの・あき)
1981年,京都府立医科大学卒業。東京大学心療内科,公立昭和病院心身医療科,東京国際大学人間社会学部,心の杜・新宿クリニック勤務を経て,2021年より北参道こころの診療所にて精神科・心療内科外来と精神療法に従事。
日本精神分協会精神分的精神療法家/現・日本精神分協会精神分的精神療法家センター長。日本精神分学会精神分的精神療法医・スーパーバイザー。
著書:『治療者のための女性のうつ病ガイドブック』(金剛出版,分担執筆,2010),『精神分析から見た成人の自閉スペクトラム』(誠信書房,分担執筆,2016),『週1回サイコセラピー序説─精神分析からの贈り物』(創元社,共編,2017),『精神療法の饗宴─Japan Psychotherapy Weekへの招待』(誠信書房,分担執筆,2019)ほか。

山崎孝明(やまざき・たかあき)
2008年,上智大学文学部心理学科卒業。2019年,上智大学博士後期課程総合人間科学研究科心理学専攻修了。2020年,日本精神分析学会奨励賞山村賞受賞。現在,こども・思春期メンタルクリニック。
博士(心理学),臨床心理士·公認心理師。
著訳書:『精神分析の歩き方』(金剛出版,2021),『精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門』(金剛出版,分担執筆,2023),『当事者と専門家─心理臨床学を更新する』(金剛出版,2024),『フロイト技法論集』(岩崎学術出版社,共訳,2014),『フロイト症例論集2─ラットマンとウルフマン』(岩崎学術出版版社,共訳,2017)ほか。

著者一覧(50音順)
飯島みどり(いいじま・みどり)慶應義塾大学学生相談室/南青山心理相談室
岡田暁宜(おかだ・あきよし)名古屋大学総合保健体育科学センター/同大学院医学系研究科精神病理学・精神療法学
日下紀子(くさか・のりこ)ノートルダム清心女子大学人間生活学部児童学科/関西心理センター
鈴木智美(すずき・ともみ)精神分析キャビネ/可也病院
関真粧美(せき・まさみ)南青山心理相談室
髙橋靖恵(たかはし・やすえ)京都大学大学院教育学研究科臨床心理学講座/油山病院
縄田秀幸(なわた・ひでゆき)油山病院
藤山直樹(ふじやま・なおき)個人開業
山口貴史(やまぐち・たかし)愛育クリニック/あざみ野心理オフィス
尹 成秀(ゆん・そんす)帝京大学文学部心理学科/南青山心理相談室
若松亜矢(わかまつ・あや)LUNA大曽根心療科/仁大病院


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