N:ナラティヴとケア 第3号 特集:ナラティヴ・プラクティス新世界

N:ナラティヴとケア 第3号
特集:ナラティヴ・プラクティス新時代

江口重幸(東京武蔵野病院)・野村直樹(名古屋市立大学)編

私たちの生きる世界は,ナラティヴによって成り立っています。医療をはじめとする対人援助サービスでは,とくにそれが顕著であり,ナラティヴの視点は欠かせないものになっています。
しかし,一方で,ナラティヴというのがよくわからないのも事実。
本特集では,ナラティヴの実践をじっくりと取り上げた論集となりました。
新しい時代の息吹がここにあります。

年1回発行(毎年1月)
定価1,800円(+税)、80頁、B5判・並製
ISBN978-4-904536-34-6 C3047
ISSN 1884-6343

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(江口先生の創刊の辞もあります)

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目  次

第3号 目次(予定・敬称略)

特集:ナラティヴ・プラクティス新時代

ナラティヴ・プラクティス:小さな冒険への招待 ■ 江口重幸(東京武蔵野病院)

ケアはいかにしてナラティヴに出会うのか ■ 松澤 和正(千葉県立保健医療大学健康科学部看護学科)

現代うつの語りを聴くこと ■ 堀 有伸(帝京大学医学部精神神経科学教室)

遺伝カウンセリングとライフストーリー ■ 山本佳世乃(お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科遺伝カウンセリングコース)

紙飛行機がつなぐ物語の行方 ■ 山本真実ほか(名古屋大学大学院医学系研究科)

臨床看護におけるナラティヴ・アプローチの実践 ■ 紙野雪香(公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院看護管理室)

再び病いの経験を聞く ■ 江口重幸(東京武蔵野病院)

ナラティヴから見た時空 ■ 野村直樹(名古屋市立大学人間文化研究科)

連載

私の実践とナラティヴ 精神障害者へのリカバリーインタビュー ■ 飯野雄治(リカバリーキャラバン隊/稲城市役所)

私の実践とナラティヴ 小児癌と死期の告知をめぐる行き違い ■ 井田暁子(独立行政法人 国際協力機構)

自薦式ブックレビュー A・W・フランク著(鈴木智之訳)『傷ついた物語の語り手』 ■ 岩壁 茂(お茶の水女子大学大学院)

自薦式ブックレビュー M. Silver: Night Train to Frankfurt ■ 小森康永(愛知県がんセンター)

書評 中村英代著『摂食障害の語り』 ■ 伊藤智樹(富山大学人文学部)

書評 ハウザーほか著『ナラティブから読み解くリジリエンス』 ■ 川上ちひろ(岐阜大学医学部)

ほか


編集後記

ナ ラティヴの実践をテーマに特集を組んでみた。ナラティヴに関する考え方は一枚岩ではない。多くの違った考え方が混在する。語 りや会話に関することならば当然だろう。集められた中にも,振り返りや吟味があり,新たな場への応用と挑戦があり,見解の拡張や進化などさまざまある。語 りや会話がヒトの基本事項だとすれば,ナラティヴとはその基本を問い続ける作業なのかもしれない。科学的アイデアの寿命は20年が一単位になるとベイトソ ンは述べた。生き延びる理論/実践とはいったいどのようなものだろうか。(野村直樹)

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