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20N02

N:ナラティヴとケア 第2号
特集:カルテを書く――医師にとっての「究極」のナラティヴ

古屋 聡(山梨市立牧丘病院)編

医師に限らず,医療系専門職は記録と情報共有のために呼び名は様々ですが「カルテ」を書きます。
この特集はその「カルテ」にスポットを当て,各科による違いや時代による変化,電子カルテの功罪など,さまざまな視点から「カルテ」を考えてくものです。
カルテを通してみると,医療の新しい側面が見えてくる!
編者はユニークな臨床活動が知られる,医師の間でもファンの多い,古屋聡先生。執筆陣も医療系web等で有名な豪華メンバーです。

年1回発行(毎年1月)
定価1,800円(+税)、100頁、B5判・並製
ISBN978-4-904536-20-9 C3047
ISSN 1884-6343

本誌の成り立ち,購読方法については,こちらをごらんください。
(江口先生の創刊の辞もあります)

内容見本、ダウンロードできます。

 


目  次

第2号 目次(予定・敬称略)

特集:カルテを書く――医師にとっての「究極」のナラティヴ

医師にとってカルテとは何だろうか? ■ 古屋 聡(山梨市立牧丘病院)

歴史とカルテ:地域とともに歩んだカルテ――カルテと患者さんと私の物語 ■ 中村伸一(おおい町国保名田庄診療所)

歴史とカルテ:医院とともに歩んだカルテ ■ 田路 了(田路クリニック)

対話とカルテ:生活習慣病とカルテ ■ 松嶋 大(国保藤沢町民病院内科)

対話とカルテ:東洋医学とカルテ ■ 高木恒太朗(羽生総合病院和漢診療センター)

対話とカルテ:悪性疾患とカルテ ■ 大中俊宏(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター)

ツールとしてのカルテ:コミュニケーションツールとしてのカルテ――在宅医療におけるICTの活用法 ■ 中野一司(医療法人ナカノ会・ナカノ在宅医療クリニック・鹿児島大学医学部)

ツールとしてのカルテ:エデュケーションツールとしてのカルテ ■ 川尻宏昭(国立病院機構名古屋医療センター総合内科)

身体と言語とカルテ:言語化とカルテ ■ 岸本寛史(京都大学医学部附属病院地域ネットワーク医療部)

身体と言語とカルテ:手術記録とカルテ ■ 仲田和正(西伊豆病院)

エッセイ:口のなかとカルテ ■ 五島朋幸(ふれあい歯科ごとう)

フィールドノートから考える医療記録 ■ 野村直樹(名古屋市立大学)

連載

私の実践とナラティヴ 社会的現実が立ち上がるとき ■ 野口裕二(東京学芸大学)

私の実践とナラティヴ 共同研究という方法 ■ 高橋規子(心理技術研究所)

自薦式ブックレビュー:正岡子規著『病牀六尺』『仰臥漫録』(岩波文庫) ■ 江口重幸(東京武蔵野病院)

自薦式ブックレビュー:菊池敬一・大牟羅良編『学校を語りなおす――学び,遊び,逸れるために』(新曜社,2009) ■ 松嶋秀明(滋賀県立大学)

書評 上岡陽江・大嶋栄子著『その後の不自由――「嵐」のあとを生きる人たち』 ■ 村瀬嘉代子(北翔大学大学院・大正大学)

書評 ウィンズレイド&モンク著/国重浩一他訳『ナラティヴ・メディエーション――調停・仲裁・対立解決への新しいアプローチ』 ■ 和田仁孝(早稲田大学大学院法務研究科)ほか


編集後記

非 常に単純に,著しく刺激的でした。“ナラティヴ”という言葉に違和感を覚えている著者の文章が,限りなく“ナラティヴ”的 で,真っ向から「自分にとってのカルテ」を考えてくださる著者の真摯な態度には心が熱くなりました。悪性疾患や東洋医学の観点からは,「カルテ」から「身 体と言語」の問題に進んでいく方向性も示唆され,手術記録に関わるトップナイフについての論及がさらにそれを際立たせてくれたように感じます。
数年後にまた「特集」をいただけると,企画する1年間を楽しく過ごせそうな気がします。(古屋 聡)