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公認心理師基礎用語集
よくわかる国試対策キーワード117

(名古屋大学教授)松本真理子・(名古屋大学教授)永田 雅子 著

2,000円(+税) 四六判 並製 230頁  C3011 ISBN978-4-86616-050-4

必携・必読のキーワード集!

9月から行われる国家資格 公認心理師の試験。何点かの資格対策テキストが刊行されています。本書は,国試のブループリント(出題範囲)に沿って作られた公認心理師試験受験者のための基礎用語集です。必須の知識を117キーワードにまとめ,わかりやすく解説をしています。執筆者は,編者である名古屋大学教授の2人と,その仲間の大学研究者や実践家たち。バランスのとれた内容となっています。

誤植情報があります。誠に申し訳ありません。
※読者の皆様へ 8/3現在,弊社の社内在庫は1冊もありません。8/6に新刊配本をし,8/7以降に書店店頭に並ぶ予定です。かなりの数,配本しますので,大型書店が近くにある方は確実に入手できると思います。
アマゾンのバックオーダーは8/8くらいに一時的に回復をすると思いますが,その後,どうなるかわかりません。
緊急増刷分が8/9に出来てきます。アマゾン等への搬入は,その後になります。誠にご迷惑をおかけしていますが,どうかよろしくお願いします。


はじめに

2017年(平成29)年9月16日,国家資格である公認心理師法が公布されました。心の専門家として現場で活躍してきた方々にとって,また長年に渡り国家資格化を目指して努力してきた心理学関係者にとって,忘れることのできない記念すべき日であります。
そして2018(平成30)年9月,初回の公認心理師資格試験が全国で実施されることになりました。長年の夢であった国家資格ですが,公布から試験実施までの期間が大変に短く,受験を予定している方々からは何をどのように受験に備えて勉強すればよいのかわからない,という声を多くお聴きしました。そのような,ある意味での混乱の中,一般財団法人日本心理研修センターから「平成30年版 公認心理師試験出題基準(ブループリント)」が公表されました。心の専門家が活躍する現場を網羅しているために,内容は多岐にわたっており,それらのすべてを日々の業務の傍らで学習し,試験に臨むことは,大変にハードルが高いものとなるように思われました。
そこで,われわれは,ブループリントに沿った用語集を発刊することにしました。本書の特徴は以下となっております。

1)原則としてブループリントに挙げられた大項目,キーワードを網羅し,内容も出題割合に準じた解説となっている。したがって,詳細な解説は出題割合の高い項目と考えて勉強することができる。
2)キーワードは太字にしてあり,かつ頁の端に縦書きで抜き書きしている(Kとある箇所)。また参照ページが文中に(→○~)と記載されており,項目を関連づけ効率的に学習することができる。
3)全体の構成はブループリントに沿って構成されている。ただし,ブループリントの分類や項目には重複も多く,そうした重複や疑問点については,編者が適宜検討し変更を加えている。
4)巻末に公認心理師法を掲載している。

平成30年9月に実施される第1回公認心理師資格試験がわが国における心の専門家にとって新たな時代の幕開けになることは想像に難くありません。その時期に公認心理師を目指す皆様は,まさに公認心理師のパイオニアとして活躍されることになると思います。
本書が,試験対策の一助としてのみでなく,そうした皆様にとって,役に立つ基礎知識を習得する機会となるのであれば編者として望外の喜びであります。
最後に惜しみなくご協力いただいた執筆者皆様と,刊行にご尽力いただきました遠見書房の山内俊介社長をはじめ,スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

2018年7月
松本真理子
永田 雅子



主な目次

①公認心理師としての職責と自覚
1:公認心理師の役割…8
2:法的義務・倫理…9
3:要支援者の安全確保…11
4:情報の適切な扱い…12
5:公認心理師の業務…14
②問題解決能力
1:公認心理師の資質向上…16
③多職種連携・地域連携
1:多職種連携・地域連携の意義…18
④心理学・臨床心理学の成り立ち
1:心理学・臨床心理学の歴史…21
2:心理学的アプローチ…24
3:生物心理社会モデル…27
4:心の仕組みと働き…28
⑤心理学における研究
1:研究倫理…29
2:研究手法…30
3:統計手法…32
4:統計基礎知識…34
⑥心理学に関する実験
1:実験計画の立案…36
2:実験データの収集とデータ処理…37
3:実験結果の解釈と報告書の作成…38
⑦知覚・認知
1:感覚…39
2:知覚…40
3:記憶…41
4:思考…42
⑧学習・言語
1:条件づけ…43
2:学習…45
3:言語理論…47
4:言語発達…48
5:言語障害…49
⑨感情・人格
1:感情喚起…50
2:感情理論…52
3:感情が行動に及ぼす影響…53
4:人格の概念・形成過程…54
5:人格の類型・特性…56
⑩脳・神経
1:脳神経系の構造と神経伝達物質…58
2:脳の構造と機能局在…61
3:高次脳機能の生理学的機序と脳機能の測定法…62
4:高次脳機能障害と高次脳機能障害者への支援…63
⑪社会・集団・家族
1:対人関係…65
2:集団意識・集団行動…66
3:人の態度・行動…67
4:家族・集団・文化…68
⑫発達
1:認知の発達…71
2:社会性の発達…72
3:他者との関係…75
4:自己…77
5:生涯発達の遺伝的基盤…78
6:ライフサイクル論…79
7:非定型発達…81
8:加齢…82
9:高齢者の生活の質…83
⑬障害児・障害者
1:障害分類…85
2:心理社会的な支援法…87
3:心理社会的課題…89
⑭心理アセスメント
1:情報の把握と手法…90
2:関与しながらの観察…94
3:自然観察法,実験観察法…95
4:質問紙法・作業検査法・その他…96
5:投映法(投影法)・描画法…97
6:知能検査…98
7:発達検査…99
8:実施から解釈…100
9:適切な記録・報告…102
⑮心理支援
1:精神力動的アプローチ…103
2:行動論的アプローチ…105
3:人間性アプローチ…107
4:グループ・アプローチとシステム論的アプローチ…109
5:アウトリーチ…111
6:支援方法の選択・調整…113
7:支援におけるコミュニケーション…114
8:心理療法およびカウンセリングの限界…115
9:支援の倫理…116
⑯健康・医療
1:心の健康とは…117
2:ストレス症状と心身症…118
3:予防の考え方…119
4:先端医療の心理的課題と支援…120
5:公認心理師の保健活動…123
6:災害時の心理支援…126
⑰福祉
1:現代社会における心理福祉的問題…130
2:虐待と貧困…132
3:子育て支援…134
4:愛着の問題…136
5:障害児(者)への支援…138
6:福祉現場のその他の心理的課題…140
7:虐待のアセスメントと支援…142
8:認知症のアセスメントと支援…144
⑱教育・学校
1:教育心理学の基礎知識…146
2:適応不全…148
3:スクールカウンセリング…152
⑲司法・犯罪
1:刑事事件への支援…156
2:少年事件・家事事件…157
3:非行少年・犯罪者への支援…159
4:非行・犯罪に関する精神病理…161
⑳産業・組織
1:メンタルヘルス不調の支援…163
2:多様性をもつ労働環境における支援…165
3:組織論…167
㉑人体の構造と機能・疾病
1:心身機能・症候…169
2:疾病…171
3:依存症…173
4:医療の進歩と心のケア…175
㉒精神疾患
1:精神症状…178
2:診断法…180
3:治療法…183
4:薬理作用…185
5:向精神薬の種類…187
㉓制度・法律
1:医療法…189
2:精神保健福祉法…190
3:地域保健法…191
4:医療保健分野のその他重要な制度・法律…192
5:児童にかかわる条約・基本法…194
6:児童虐待の防止等に関する法律…195
7:障害関係…197
8:高齢者…199
9:福祉分野のその他重要な制度・法律…200
10:教育基本法…201
11:少年法…203
12:司法制度…204
13:労働三法,その他…206
14:職場ストレスと法…208

公認心理師法…209
さくいん…221
執筆者一覧…229
編者略歴…巻末


編者略歴

松本真理子(まつもと・まりこ)
静岡県生まれ。名古屋大学心の発達支援研究実践センター教授,臨床心理士・学校心理士。日本学校心理学会理事,愛知県臨床心理士会副会長ほか。
主な著書 「心とかかわる臨床心理 第3版─基礎・実際・方法」(共著,ナカニシヤ出版),「心の発達支援シリーズ4 小学生・中学生 情緒と自己理解の育ちを支える」(編著,明石書店),「災害に備える心理教育─今日からはじめる心の減災」(編著,ミネルヴァ書房),「日本とフィンランドにおける子どものウェルビーイングへの多面的アプローチ─子どもの幸福を考える」(編著,明石書店),「心理アセスメント─心理検査のミニマム・エッセンス」(編著,ナカニシヤ出版)ほか多数

永田雅子(ながた・まさこ)
山口県生まれ,名古屋大学心の発達支援研究実践センター教授,臨床心理士。日本心理臨床学会代議員,日本乳幼児医学心理学会理事・編集委員長ほか。
主な著書 「心理臨床における多職種の連携と協働─つなぎ手としての心理士をめざして」(編著,岩崎学術出版),「“いのち”と向き合うこと・“こころ”を感じること─臨床心理士の原点をとらえなおす」(共編著,ナカニシヤ出版),「臨床心理学実践の基礎」(共編著,ナカニシヤ出版),「心の発達支援シリーズ 乳幼児 育ちが気になる子どもを支える」(監修・単著,明石書店),「周産期のこころのケア[新版]―親と子の出会いとメンタルヘルス」(単著,遠見書房)ほか多数