新しい家族の教科書──スピリチュアル家族システム査定法

新しい家族の教科書
──
スピリチュアル家族システム査定法

(龍谷大学教授)東 豊 著

1,700円(+税) 四六判 並製 172頁 C0011 ISBN978-4-86616-150-1


怪しい? 意外に当たる? ちょっと不思議な家族のミカタ

  1. プラグマティックに,使えるものは何でも使うセラピスト東豊先生による「スピリチュアル家族システム査定法」をつかった家族のためのユニークな1冊が生まれました!
    人間には4つのタイプがあり,それぞれ影響を与える側と受ける側に「循環」をしています。それには4つの色が関わっていて,家族メンバーそれぞれの色を見れば,家族のバランスが立ちどころにわかる??
    ホンマかいなと業界騒然必至,全治療者必読の実用的でスピリチュアルな家族システム査定法をここに公開!(ご利用にさいしては,充分に本書をお読みの上,吟味してお使いください)

    誤植情報があります


関連書⇒「超かんたん 自分でできる 人生の流れを変えるちょっと不思議なサイコセラピー」


主な目次

第1章 「色」の循環
第2章 家族関係の査定と処方箋──その基本原理
第3章 事例編①
第4章 事例編②



著者略歴

東 豊(ひがし・ゆたか)
1956年,滋賀県生まれ。関西学院大学卒。
九州大学医学部心療内科,鳥取大学医学部精神神経科,同医局長などを経て,現在は龍谷大学文学部臨床心理学科・同大学院文学研究科臨床心理学専攻教授。
医学博士,臨床心理士,公認心理師。
専門はシステムズアプローチ,家族療法。

 


はじめに

人生における悩みのほとんどは人間関係に関することだと言って良いかもしれません。中でも家族関係はその最たるものでありましょう。共に過ごす時間が長い上に、職場や学校の人間関係と違って、合わないからといって「ハイさようなら」と簡単に縁切りできるものではないからです(職場や学校が簡単だというわけではありませんが)。
そのせいか、家族療法や家族カウンセリングと呼ばれる分野のニーズはなかなか高いものがあります。家族関係の悩みそのものが主訴である場合はもちろんのこと、たとえ主訴が何らかの精神疾患や身体疾患であったとしても、実はその背景に家族関係の問題を抱えている人たちが大勢いるからです。
私自身もおよそ四〇年間、家族療法を大学病院などで行なってきましたが、家族関係が変化するだけで、子どもや妻や夫など、個々の人物が心身ともに元気になることをたびたび経験しました。今では家族関係に焦点を当てた治療は、他のいくつかの優れた治療法と同様、心身の健康に大変有益に作用することは間違いないと確信しています。
つまり、家族の誰かが「問題」「症状」「悩み」などを抱えている場合、その個人にばかり焦点を当てるのではなく、家族関係全体を見直すことが結果的に個人の変化につながるのだというわけです。これは、家庭が「癒しの場」として機能するからに他なりません。それほど、家族関係を改善(あるいは調整)することは誰にとっても価値のあることなのです。
ところが、「家族関係の改善」には大変厄介なところがあります。それはほとんどの場合、第三者としての専門家(家族カウンセラー)が必要なことです。実際のところ、自分の家族関係を自力で変えるのは簡単なことではありません。いや、どちらかというと超難しい。皆さんも、たとえば友人の家族のことは冷静にアドバイスできても、自分の家族のこととなるとついつい感情的になってうまくいかなかったといった経験があるのではないでしょうか。実際、家族療法の専門家でさえもそうであって、存外離婚経験者が多いという、笑うに笑えぬ話もあるくらいです。そのためどうしても、第三者的に客観的な評価やアドバイスをしてくれる専門家に頼らざるを得ないのが現状であると言えます。

本書の最大の目的はここを打破することなのです。つまり、自分で行う家族療法。家族療法DIY(do it yourself)の普及。専門家のカウンセリングを受けなくても家族関係を改善できる簡単な方法をお示ししたいのです。
そんなうまい方法があるのだろうかと疑いますか? 「相手の話をよく聞きましょう、話し合いましょう」とか「互いに感謝をしましょう」とか、そんな説教めいた常識論を言うのだろうと推測しますか?
いや、そんな邪推でこの本を捨て置くのは実に惜しい。本書は決して常識的な解決策をアドバイスするものではないのです。皆さんの家族関係をあっと驚く方法で評価し、それにリンクした形で改善法・調整法について明確なアドバイスを行います。オーダーメイドで、可能な限りさまざまなタイプの家族に応じた指針を具体的にお示しします。きっと目から鱗の人も多いでしょうし、誰にとっても有益な情報が満載の本であると自負しています。
しかしながらただ一点だけ、(厚かましくも)本書の方から読者を選ぶ大きなポイントがあります。それは、いわゆる「スピリチュアルなもの」を受け入れる素養が読者にあるかどうかということです。
私は仕事が大学教授ですから、世間一般のイメージとしては「常識的な人」「科学的思考のできる人」といった人物像であることが多いようですが、なんの、それは実に怪しい。私にとって一番重要なことは「役に立つこと」であって、「真実か否か」にはほぼ興味がないのです。これをプラグマティズム(実用主義)と言いますが、本書の提案は端から端までその精神にのっとっています。多くの人の役に立つとは言え、実は超がつくほど怪しげな内容なのです。ひょっとすると途中で気分が悪くなるかもしれません。あるいは笑えてくるかもしれません。いわゆる嘲笑というやつです。しかしどうか科学的な意味での真実性は問わないでください。怪しいけれどもいったんは受け入れてみてほしいのです。その上で、本当に人生や生活の役に立ちそうかどうか評価する。そのような視点を持って読み進めてほしいのです。これがプラグマティズムの精神です。実用主義は何事も受け入れることができる包容力の上に立っています。

本書に紹介する家族関係の評価方法やアドバイスの仕方は、スピリチュアル家族システム査定法と命名され、今や私の家族療法においては定番の一つになっています。そして、多くの家族の関係改善や心身の健康回復に役立っています。その経験がベースにあって、しかもできる限り平易な文章でまとめましたので、たとえ一般の方であっても(おそらく子どもであっても)、読書だけで同じような効果が期待できるのではないかと期待しています。また、専門家の皆さんが本書を読まれた場合、ご自身の家族カウンセリングの一技法として取り入れてみたくなるかもしれません。もしも適切に利用していただけたなら、きっとその効果に驚かれるのではないでしょうか。
もちろん中には、「こんなものはオカルトだ!」などと怒り出す人もいるかもしれません。その場合は、ぜひ古本屋さんに走って本書を売却してもらえないでしょうか。その結果、本当に必要な人の手に届くことになるとするなら、他者の幸福への中継者として、あなたの一見無駄な出費も怒りもにわかに善徳化。これをもって望外の喜びとしてくださると嬉しい限りです。
多くの人にとって役に立つ本でありますように。
(東 豊)


第1刷りには訂正があります。

口絵1 数字と色の対応(表1)の764の色ですが,
青ではなく,黄色が正しいです。

 

同様に14頁の764の箇所も,「黄」となります。

読者の皆様および,関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。謹んでお詫び申し上げます。

謹んで訂正させていただきます。

 

 

 

 

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