公認心理師の基礎と実践㉒――精神疾患とその治療

公認心理師の基礎と実践㉒
――精神疾患とその治療

野島一彦・繁桝算男監修
(九州大学)加藤隆弘・神庭重信 編

2,800円(+税) A5判 並製 280頁 C3011 ISBN978-4-86616-072-6

公認心理師のための
精神医学領域の総合的入門書

公認心理師は心の支援の専門家であるがゆえに,精神医学領域は最大の学際領域であり,広く深く知る必要があります。この本は,多くの精神医学者,精神科医らによるもので,現実の臨床感覚のなかで練られた知見をまとめたものです。精神医学にかかわる主な疾患と精神科アプローチを総合的に学べます。
ICD-11準拠!


目次
第1部 精神医学概説
第1章 精神医学の歴史的展望
加藤隆弘・早川宏平
第2章 精神医学診断体系
丸田敏雅・松本ちひろ・神庭重信

第2部 精神疾患とその治療
第3章 統合失調症
北島和俊・平野羊嗣
第4章 気分症群〈気分障害〉
加藤隆弘
第5章 不安症〈不安障害〉
福田真也
第6章 アルコール・薬物依存・ネット依存
松﨑尊信
第7章 パーソナリティ症〈パーソナリティ障害〉
藤山直樹
第8章 摂食症群〈摂食障害〉
鈴木智美
第9章 神経発達症群(発達障害)
山根謙一・山下 洋
第10章 神経認知障害群〈認知症とその周辺〉
門司 晃
第11章 社会的ひきこもり
加藤隆弘

ポイント:1ICD-11の気分症〈障害〉群 64/2パーソナリティ症〈障害〉群および関連特性 118/3食行動症または摂食症群 124 (神庭重信)

第3部 精神疾患の治療システムとその背景
第12章 薬物療法
江口重幸
第13章 精神療法(心理療法)
藤澤大介
第14章 社会療法──社会資源の活用とケアマネジメント・精神科リハビリテーション
小原圭司
第15章 予防と早期介入(メンタルヘルス・ファーストエイド)
大塚耕太郎・加藤隆弘
第16章 外来治療
村山桂太郎
第17章 入院治療
宮崎恭輔
第18章 多職種連携・リエゾン
大橋綾子
コラム バイオ・サイコ・ソーシャルモデル──脳科学と精神分析との融合モデルによる未来の精神医学
加藤隆弘


編者略歴
加藤隆弘(かとう・たかひろ)
九州大学大学院医学研究院精神病態医学 講師,精神科医
鹿児島県出身。2000年九州大学医学部卒,九州大学病院,牧病院,鮫島病院で精神科研修後,2005年精神分析訓練と精神免疫学研究を開始。2008年日本学術振興会特別研究員,2011年米国ジョンズホプキンス大学精神科留学,2013年九州大学レドックスナビ研究拠点特任准教授を経て,2017年より現職。専門は精神分析,集団精神療法,精神免疫学,ひきこもり。著書に『罪の日本語臨床』(共著,創元社,2009年),『専門家に相談する前のメンタルヘルスファーストエイド』(共訳,創元社,2012年),『北山理論の発見―錯覚と脱錯覚を生きる』(共著,創元社,2015年)ほか。

神庭重信(かんば・しげのぶ)
九州大学名誉教授。精神科医,医学博士
福岡県出身。1980年慶應義塾大学医学部卒,米国メイヨー・クリニックで精神薬理学フェローと精神科レジデントとして精神医学を学び,同講師,帰国後慶應義塾大学医学部講師をへて,1996年山梨大学教授(精神神経医学)。2004年九州大学大学院医学研究院教授(精神病態医学)。2019年より九州大学名誉教授。
単著に,『うつ病の論理と臨床』(弘文堂,2014年),『思索と想い─精神医学の小径で』(慶應義塾大学出版会,2014年),『思量と願い―精神医学の風景』(九州大学出版会,2019),『こころと体の対話――精神免疫学の世界』(文春新書,1999年)ほか編著多数。

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