N:ナラティヴとケア 第12号 メディカル・ヒューマニティとナラティブ・メディスン

N:ナラティヴとケア 第12号
メディカル・ヒューマニティとナラティブ・メディスン

(立命館大学)斎藤清二・(静岡県立総合病院)岸本寛史 編

年1回発行(毎年1月)
定価1,800円(+税)、98頁、B5判・並製
ISBN978-4-86616-116-7 C3011
ISSN 1884-6343

医療人文学(メディカル・ヒューマニティ)は,「臨床」にかかわるものが学ぶべき必須の領域である。医学教育や医学実践のなかで,患者を一人の人間としてとらえることができなければ,治療者としての存在意義はない。欧米を中心に広がりつつあるメディカル・ヒューマニティ教育/実践と,それと同じ視座をもつナラティブ・メディスンとを重ねて,それに取り組む治療者,教育者,研究者たちがつづった新しい臨床教育の知見をまとめた。


目 次

序 (静岡県立総合病院緩和医療科)岸本寛史

§1 ナラティブ・メディスン教育の実際
コロンビア大学における教育プログラム(がん・感染症センター都立駒込病院/NPO法人マギーズ東京)栗原幸江
ナラティブ・メディスンの学びと可能性──コロンビア大学修士プログラムを履修して(コロンビア大学)桐山加奈子
ナラティブ・メディスンは聴覚優位なのか? (大阪大学医学部医学科)宮本紘子

§2 医療と人文学
文学・芸術・哲学と医学教育──より人間味のある医療をめざして(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科総合内科学)小比賀美香子
臨床医が英国で医療人文学を学んで──King’s College Londonでの経験(サーモセルクリニック)成井諒子
国際教養と医療人文学──英語文学作品を通じた医療コミュニケーション教育に向けて(兵庫県立大学環境人間学部)寺西雅之
日本文学とナラティブ・メディスン──『絵本黴瘡軍談』におけるナラティブ(創価大学文学部人間学科)平林香織

§3 ナラティブ・メディスンを読み解く
音楽療法と奏でられるナラティブについて (日本大学芸術学部音楽学科)大寺雅子
臨床実践の観点から (静岡県立総合病院緩和医療科)岸本寛史
組織を変える対話とナラティヴ──持続的な変革に向けて(埼玉大学大学院人文社会科学研究科)宇田川元一
共同著作の理論と実践──臨床倫理の観点から (琉球大学病院地域・国際医療部)金城隆展

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