日本福祉大学教授山口智子編(2,600円+税)ISBN978-4-904536-76-6◆人の役に立ちたい,人を育てたいと思って,専門職を志し,時間と労力をかけて,資格を取得し,職に就いたにもかかわらず,仕事が続けられない状況に追い込まれるのは,なぜなのだろう?
本書は,産業心理学の理論と臨床実践を紹介しながら,人びとが生き生きと働くためには,どのようなことが役立つのかを考えたものです。人と人とが支援というサービスをする者と受ける者に分かれる「対人援助職」。特に,現代社会では「ケアの外注化」が進み,医療・福祉,介護に対するニーズ が高まり,巨大な産業となっていますが,離職率も高く,うつや燃え尽きなど心理的な問題を抱えることも少なくありません。こうした課題にどう向かっていけばいいのか。対人支援の現場を中心にした,新しい産業心理学を模索します。
(愛知大学文学部人文社会学科心理学コース)木之下隆夫編(2,800円+税)ISBN978-4-904536-62-9◆SCと教師が子どものこころを共通理解するための地図
子どものいじめや不登校の問題,多忙な教師のこころの健康問題など,学校をめぐる問題が深刻化している。そうした中でスクールカウンセラー制度が導 入されて18年,蓄積された経験を次のステップにつなげる時期が来ていると言えよう。教師と専門家(SC)の連携をさらに深めるべく,子どものこころを理 解するための地図として,「こころの多視点マップ」を作成した。マップは子どもの関係性,悩む力の発達度,現象形態(症状)の3つの軸からなり,子どもの 状態が一目で分かるようにデザインされている。この実践的な新しい理論モデルを大いに活用してほしい。
具体的な活用例も豊富に掲載した,学校支援に役立つ1冊。
一般社団法人 日本臨床心理士会 監修
同第1期医療保健領域委員会編
津川律子責任編集(3,000円+税)ISBN978-4-904536-47-6◆本書は,日本臨床心理士会第1期医療保健領域委員会(津川委員長)が行った全国規模の大型研修会等のアーカイブから,医療保健領域(非精神科領域)に関する議論をピックアップしたものです。
性的な問題,ジェンダー,周産期医療,成人期発達障害,終末期医療,移植医療など,拡大する心理の仕事とそのポイントを実務レベルで描きました。また,付録には,医療領域で働く臨床心理士必携の「医療保健領域における臨床心理士の業務」も掲載。
初学者だけでなく中堅~ベテランの方にも読んでもらいたい1冊です。