『子どもの心と学校臨床』の成り立ち

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スクールカウンセラー、養護教諭、教職員、学校臨床関係者など必読の雑誌

子ども、家族、学校のための実践に役立つ雑誌を目指します。1990年代に始まったスクールカウンセラー制度は不登校,非行,いじめ,学級崩壊などの問題に 対応することで評価を得てきました。しかし,公立学校の崩壊やゆとり教育のひずみ・転換,特別支援教育の実施,モンスターペアレントなどと呼ばれる困った 親たちの出現など,学校が背 負う問題はいまも多岐にわたっています。こうした子どもたちの問題は,学校教諭や養護教諭がひとり抱え込むものでも,保護者だけが負うものでもなく,ス クールカウンセラーなどの支援者が 孤軍奮闘してどうにかできるものではありません。学校臨床では,多層的で,多面的で,協同的な支援こそが望まれています。

本誌『子どもの心と学校臨床』は,そうした理想を現実化するよう,学校臨床にかかわる人たちのためのオピニオンや実用的な情報をまとめた雑誌として創刊する ものです。スクールカウンセラーや学校関係者が,よりより子どもと学校における援助者・支援者となれるよう,一緒に学んでゆける雑誌にしたいと考えていま す。

年2回発行(8月、2月)
定価1,400円(+税)、140頁、A5判・並製
ISSN 1884-0310

見本、 ダウンロードできます。本誌のパイロット版です。


編集同人一覧(50音順・敬称略)

鵜養 啓子(昭和女子大学)
鵜養 美昭(日本女子大学)
大塚 義孝(帝塚山学院大学)
岡本 淳子(立正大学)
梶谷 健二(関西大学)
窪田 由紀(名古屋大学)
倉光  修(東京大学)
小林 隆児(西南学院大学)
杉村 省吾(武庫川女子大学)
滝口 俊子(放送大学)
鶴  光代(東京福祉大学)
徳田 仁子(京都光華女子大学)
長坂 正文(東京福祉大学)
西村洲衛男(檀渓心理相談室)
長谷川啓三(東北大学)
馬殿 禮子(関西国際大学)
福田 憲明(明星大学)
本間 友巳(京都教育大学)
村山  正治*(関西大学・東亜大学)   *同人代表
森岡 正芳(神戸大学)
森川 澄男(育英短期大学)


創刊にあたって

新しい時期に来たスクールカウンセラー事業

平成7年から始まった文部科学省のスクールカウンセラー事業は国家事業として,財団法人日本臨床心理士資格認定協会認定の臨床心理士をスクー ルカウンセラーとして雇用する画期的な事業であった。専門性と外部性と呼ばれているように,公教育の現場に外部の専門家(臨床心理士)を投入 するという日本の教育史上,全く新しい扉を開く歴史的な事業であった。初年度の154 校の中学校に派遣された熟練の臨床心理士たちは,現場からたいへん高い評価を受けて,当初懐疑的であった現場からの要望が高まり,3億円から始まった予算 も,うなぎ登りに増えていった。平成18 年度には,全公立中学校に派遣され,平成20 年度からは小学校に派遣される段階まで発展してきている。
しかし,昨今の国家や自治体の経済情勢の逼迫から,公教育に対する予算が減少しており,同時にスクールカウンセリング事業への配分も減少して いる。政府の教育政策がゆとり教育からの転換,さまざまな社会状況の急速な変化から生みだされる不登校,いじめ,虐待,教師のうつ病などによ る休職者の増大など,事態は深刻度も高まっているのにもかかわらず予算減である。スクールカウンセラーの実績と効果をもっと社会に知っていた だくことが必要である。
こうした状況の中で,子どもと学校が元気になるための「学校臨床」のさらなる発展を願って登場したのが本誌『子どもの心と学校臨床』である。 平成20 年度からのスクールソーシャルワーカーの投入や,各地域における独自の援助職・ボランティアの導入など,学校臨床においては,他の専門職が協力・協調して ことに当たるコラボの時代がきている状況にある。いわば移行期にあり,裏を返せば,学校臨床というものの考え方を集約するような「器」が必要 である。子どもや保護者,教員,地域住民までをも含む学校コミュニティに援助者としてどうかかわるのか。これまでの積み上げてきた実績を評価 し,原点を見直し,学校現場の最前線に向けて,新しい視点や大切な情報を提供するのが本誌の使命である。

こういう雑誌に育てていきたい

不登校への対応から出発したスクールカウンセラーの仕事は非行,虐待への対応と広がり,最近では発達障害が大きな課題である。また阪神・淡路 大震災や池田小事件などへの支援に活躍したのを契機に,いまや緊急支援は臨床心理士の組織的働きとして社会的に高く評価されている。学校をゆ るがす事件や事故に対し,緊急支援を行うのも臨床心理援助学を学んだスクールカウンセラーならではの仕事であろう。また最近では,うつ病など で教師の長期休職者が社会問題になっている。このこともスクールカウンセラーの仕事になってきている。こうしたことも本誌でとりあげてみた い。
中学校から始まったスクールカウンセリングは,高校や小学校,プレススクール(幼稚園,保育園など)に広がり,それぞれにおいて活動の特徴と 工夫がある。公立と私立における差異もあろう。またコミュニケーションスキル教育実施のためのグループワークも大切である。これらも取り上げ る必要があるだろう。
心理的問題はその社会の文化の関数であるといわれている。たとえば,日本で問題となっている不登校は,ほかの国ではさほど深刻な状態ではな い。昔から,「炭鉱とカナリヤ」のたとえがある。子どもの心は大変柔軟で社会の影響も受けやすい。子どもの問題は社会の鏡である。我々が学校 というコミニュティでぶつかる課題は,フラクタル構造のように,日本の文化,社会が抱えている課題と取り組んでいることになる。目前の課題の 解決だけでなく,そこにほのみえる社会的課題を見据えなければならない。本誌においてはそうしたところにも目を向けたい。
思いついたところを羅列したが,こうした現在必要な役立つ知識と実践の情報を提供できるよう本誌を作っていくつもりである。そして,既成の学 問を学校現場に適用するだけでなく,生(なま)の問題に直面している現場からの取り組みを十分紹介したい。この領域独自の発展がある。新しい ことが生まれている。本誌はそうした実践知を紹介することで現場に貢献したい。
本誌『子どもの心と学校臨床』は,臨床心理士,スクールソーシャルワーカー,教師,養護教諭,教育行政関係者などが共同して子どもや家族の課 題に取り組んでいけるよう知恵を絞っていくつもりである。新鮮な情報,基礎知識,新しい工夫や実践,国際的比較などなどを盛り込み,新しい学 校臨床心理学の創造につなげていきたい。そうして是非,読者の皆さんに雑誌づくりに参加していただければと思う。読者のコーナーやニュースレ ターの発行など,新しい雑誌の形態を目指している。

本誌編集同人を代表して 村山正治


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なお、1号のみ予約したいという方は、その旨を記し、ご注文ください。
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チラシ

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チラシはHP掲載のため、画質は粗くなっています。現物のチラシ(紙)ご入用の方がおられましたら(ふつうにきれいなチラシです)、ご連絡くださればお送りします。


※ カバーの色や英語タイトルなど、変更する可能性があります。