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2017年,ナラティヴ・コロキウム5

250名の皆様にご参加いただきました。無事楽しく終了いたしました。
大盛況といっていいでしょうか。

これもみな,北海道や沖縄からもきていただいたご参加の方々,講演,ワークショップの講師の皆様,駒澤大学等のスタッフの皆様のおかげです。

来年もぜひよろしくお願いします。

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今年も大会プログラムが余ってしまいました。
ご希望の方がありましたら,お分けします。

1000円+税で,3冊お送りします。

あるいは,何かついでに遠見書房の本もほしいなあ,という方には,プログラムをおまけでつけますので,お申し出ください。

直販のみ,対応いたします。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

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皆様,ぜひ,お出でください! 募集開始しました!

第5回
ナラティヴ・コロキウム
─ナラティヴの広がりと臨床実践─

横断する概念のためか,たくさんの関係者がいるのに,なかなか一堂に集まる場がない。「ナラティヴ」は,そういうところがあります。医療,心理,看護,福祉,教育といった対人援助職の方や,社会学,人類学といった異なるの分野の方がバラバラにおられるのが現状です。そこで,「みんな集まれば面白いのでは?」という趣旨で,ナラティヴ・コロキウムなる集まりを催すことになりました。
……ということで始めて早5年。前回2016年3月のナラコロ4では,150名を超える参加者に恵まれました。斯界をリードする高名な(!)各科教授から,精神科医,心療内科医,歯科医,臨床心理士,看護師,介護士,精神保健福祉士,司法関係の方,ビジネスマンの方まで,さまざまな方が集まっています。
今年は,5周年!というつもりも最初はなかったのですが,さまざまなご縁から,2日にわたるちょっと大々的なイベントになりそうです。

学生の方,初学者の方からベテランの方まで,新しい視点を見つける時間をご一緒しませんか?

日時
【第1日目】2017年3月4日(土) 10:00~17:00(受付9:30から)
【第2日目】2017年3月5日(日) 9:30~16:30(受付9:00から)

会場
駒澤大学深沢キャンパス「アカデミーホール」(〒158-0081 東京都世田谷区深沢6-8-18)
渋谷から東急田園都市線で駒澤大学駅下車 駅から徒歩15分ほど(定員300)

主催
ナラティヴ・コロキウム実行委員会(事務局:遠見書房内)

会費
2日間=当日参加 10,000円
学生・院生 7,000円
1日のみ=当日参加 6,000円
学生・院生 4,000円
※事前割引期間は終了しました

プログラム

3月4日 午前の部
10:00~12:30 ワークショップ (午前中はどれかをセレクト)
①野村直樹(名古屋市立大学)「ベイトソン・セミナー」(定員一杯になってしまいました)
②黒沢幸子(目白大学)・八巻秀(駒澤大学)・田中ひな子(原宿カウンセリングセンター)「リフレクティング・スキル入門:オープンダイアローグ対話実践の基本」
③竹田伸也(鳥取大学)「対人援助のスキルアップ」
④森川すいめい(みどりの杜クリニック)「オープンダイアローグとドラッカー:本当のニーズを知る方法」
⑤鶴若麻理(聖路加国際大学)「ナラティヴでみる看護倫理」
⑥田島千裕(恵泉女学園大学)「質的×量的=混合研究法をやってみよう」

午後の部 14:00~17:00
特別ワークショップ
「ナラティブ・メディスンの世界―レベッカ・ブラウンとパラレルチャートが出会うところ」
柴田元幸(東京大学・翻訳家)×小森康永(愛知県がんセンター中央病院)+3人の医療ソーシャルワーカー
コーディネーター:安達映子=立正大学

17:30より 懇親会 ホール裏側にある「深沢キャンパス・迎賓館」(事前4,000円 当日5,000円 学生4,000円)
 懇親会では,アラビアン・ヴァイオリニスト 木村伸子さんのミニライブがあります

3月5日 午前の部
9:30~12:00 自主シンポ
A「オープンダイアローグ,リフレクティングプロセスをベースとした対話構築型多声的アプローチによる『自例』検討の試み」
企画者:田代 順(山梨英和大学)
シンポジスト:田代 順(山梨英和大学),板倉えりか(帝京看護専門学校),大西郁子(カウンセラー)

B「ピアサポート×ナラティヴ~『経験の語り』を差し出すことによる支え合い~」
企画者:荒井浩道(駒澤大学)
シンポジスト:荒井浩道(駒澤大学),相川章子(聖学院大学),濱田由紀(東京女子医科大学)

C「フィンランドからのもう一つの贈り物──Anticipation/Future Dialogues アンティシペーション・未来語りダイアローグ」
企画者:白木孝二(Nagoya Connect & Share)
シンポジスト:白木孝二(Nagoya Connect & share),村井美和子(DASSA Japan,みどりの杜クリニック),植村太郎(神戸労災病院),田中ひな子(原宿カウンセリングセンター)

 

午後の部 13:30~16:30

「チャレンジ オープンダイアローグ」(仮題)
斎藤 環(筑波大学教授・精神科医)×野村直樹(名古屋市立大学・人類学者)
司会:野口裕二=東京学芸大学・社会学者

参加資格
ナラティヴに関心のある医療職,対人援助職,教育職,研究者,大学/大学院生の方など。

申し込み方法
席数には若干の余裕があります。当日,直接おいでください。
参加ご希望の方は,「お名前」「ご所属」「参加日数 2日・1日」「3月4日の午前中の希望WS名」「懇親会に参加希望の有無」をお書きの上,Eメールで「ナラティヴ・コロキウム実行委員会事務局(遠見書房内:tomi@tomishobo.com)」までご連絡ください。

※当日参加も可能ですが,WSについては,席数の問題もありますので,ご希望のWSがある場合は,事前にお申込みください。
※ご参加いただけない方も,ご興味のある方にこの情報を流していただけるとありがたいです。

演者のご紹介:

=1日目のWS=

野村直樹(名古屋市立大学)
ご存知の方も多いと思いますが,文化人類学者でベイトソンの研究者である野村さんのセミナーです。ナラティヴやオープンダイアローグの基礎哲学の一つになっているベイトソンを,じっくりと解き明かしていただきます。

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黒沢幸子(目白大学)
目白大学の教授にして,KIDSカウンセリング・システムを運営し,多くの対人援助職を育て,なおかつ,著書も数多い,かつ天才肌の臨床心理士です。読売教育賞という偉い賞も受賞されていて,とても重要な仕事をなさっている方でもあります。なんていうと,怖そうですが,明るくチャーミングな楽しい方でもありますね。

八巻 秀(駒澤大学)
駒澤大学教授で,やまき臨床オフィスという心理相談室ももう10年になるそうですが,運営しておられます。催眠,家族療法,ブリーフセラピー,ナラティヴ・セラピー,アドラー心理学などに精通。

田中ひな子(原宿カウンセリングセンター)
家族療法家,ブリーフセラピストとしてもベテランの田中先生。信田さよ子先生の主宰する原宿カウンセリングセンターに長らく勤め,数多くのクライエントとの実践を行っておられます。

今回は,オープンダイアローグの基礎テクニック(というか,唯一のスキルでもある),「リフレクティング」について,心理相談のプロ,心理職3人にいろいろとレクチャーしてもらおうと思っています。

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竹田伸也(鳥取大学)
認知行動療法の若き指導者として,そして,「ユガミン」の人としても有名かもしれません。「ユガミン」とは,小社刊行で,竹田さんの著作「認知療法トレーニングブック」に出てくる「認知の歪み」をキャラ化したもので,竹田チームが作成したもの。この本はこの手の本としては異常なくらい売れており,すでに1.2万部が刊行されています。これは,使える本!という証左にほかなりません。
本人の名前よりも,小社の名前よりも,「ユガミン」のほうが知られているところもなくはないですが,たびたび,小社に「竹田さんのワークショップをしてほしい」というリクエストがあるので,今回,さほどナラコロとは関係はないのですが……対人援助の基本としての認知療法のお話をしていただこうと考えました。
「対人援助のスキルアップ」です。多くの医療従事者が日常臨床のヒントを得られると思います。

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森川すいめい(みどりの杜クリニック)
森川さんは,「その島のひとたちは、ひとの話をきかない」(青土社)や,「漂流老人ホームレス社会」(朝日文庫)など,意欲的な医療フィールドワークを続けている精神科医です。オープンダイアローグについても,さまざまな試行をされており,今回,かなり興味深い内容のWSを行なっていただくことになりました。稀代の経営学指導者 ドラッカーとの関係です。
相当白熱しそうな内容です。乞うご期待!

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鶴若麻理(聖路加国際大学)
鶴若さんは,聖路加看護大で倫理学・生命倫理学を教えておられます。医療における倫理は,はなはだ難しい問題です。その人の個性,家族,地域の文化,時代,環境,あらゆるものに影響され「倫理」は揺れ動いています。実践者の方々も悩まされることが多いのではないでしょうか。ナラティヴは,そこにどういう光を当てるのでしょうか。生命倫理学者でもあり,看護師向けの著作も多い鶴若先生にさまざまなケースステディを語っていただきます。もちろん,ディスカッションも。

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田島千裕(恵泉女学園大学)
混合研究法って??? となっている方も多かろうと思いますが,これは,質的研究と量的研究とを統合する新しい次元の研究法です。混合研究法を小社的には推しておりまして,今回,日本混合研究法学会から田島先生を招聘いたしました。質的研究は,ナラティヴに比較的近しいところもありますが,果たして「混合」はどうなのでしょうか。看護雑誌の特集になったりと,医療界隈,社会科学界隈で,いま,ちょっとブームになっています。研究論文を計画中の方,必見です。

=1日目の特別WS=

柴田元幸(東京大学・翻訳家)
柴田元幸先生です。そうです,あの,柴田先生です。ポール・オースターの翻訳家として,英米現代文学の紹介者として,あまりにも高名な柴田先生が,どうして,ナラコロに参加されるのか。その謎は,是非,会場で。

小森康永(愛知県がんセンター中央病院)
精神科医としても,また,多くのナラティヴに関する専門書の訳し手,書き手としても,ご存知の方が多い小森先生。その小森先生と柴田先生のジョイントです。

安達映子(立正大学)
このお二人の対話をプロデュースしてくださったのが,安達先生です。前回のナラコロ4でもシンポジストとして登壇していただきましたが,今回はファシリテーターとして登壇していただきます。社会福祉(ソーシャルワーク)領域の研究者で,最近は子育て支援などの領域でも活躍されています。

=2日目のシンポ=

斎藤 環(筑波大学)
ひきこもり論から文化論まで,そして近年ではオープンダイアローグを牽引する,あまりにも高名な精神科医です。この領域に興味のある方であれば,知らない人はいないと思います。すでに物凄く高名なのに,どうしてオープンダイアローグにここまで心血を注いでおられるのか。医師としての反省があると仰ってました。これを知っていれば,もっと楽に治ったのに,と。だから,オープンダイアローグを広げたいんだと。ナラコロとしては,微力ながらサポートしたいと,今回シンポをしようと思った次第です。

野村直樹(前述)

野口裕二さん(東京学芸大学)
野口さんは,臨床社会学という領域を切り開いてきた方であり,「ナラティヴ」という言葉を世に広めた社会学者です。司会という役割になっていただきましたが,もちろん,いろいろとお話いただけると思います。