臨床心理士のための医療保健領域における心理臨床
一般社団法人 日本臨床心理士会 監修
同第1期医療保健領域委員会編
津川律子責任編集(3,000円+税)ISBN978-4-904536-47-6◆本書は,日本臨床心理士会第1期医療保健領域委員会(津川委員長)が行った全国規模の大型研修会等のアーカイブから,医療保健領域(非精神科領域)に関する議論をピックアップしたものです。
性的な問題,ジェンダー,周産期医療,成人期発達障害,終末期医療,移植医療など,拡大する心理の仕事とそのポイントを実務レベルで描きました。また,付録には,医療領域で働く臨床心理士必携の「医療保健領域における臨床心理士の業務」も掲載。
初学者だけでなく中堅~ベテランの方にも読んでもらいたい1冊です。
働く人と組織のためのこころの支援 ──メンタルヘルス・カウンセリングの実際
(専修大学教授)乾吉佑 著(3,200円+税)ISBN978-4-904536-28-5◆働く人びとを支える心の専門家のために
本書「働く人と組織のためのこころの支援」は,産業心理臨床・産業カウンセリング領域において,20年以上におよぶ豊富な経験をもつ著者による臨床書である。
一対一の個人への相談から,環境調整などの組織への関与,会社全体へのコンサルテーションなどこの分野全般を網羅しており,男女と問わず若手からリタイア直前の職員までの多彩な事例研究を核として,この分野の専門家のためにさまざまな示唆・提言がされているものである。
本書は,産業カウンセラーや産業分野で活躍する臨床心理士をはじめとして,保健師や産業医療関係者,人事の担当者など,多くの専門家にとって必読書である。
周産期のこころのケア[オンデマンド版] ――親と子の出会いとメンタルヘルス
永田雅子著(2,000円+税)ISBN978-4-904536-19-3◆本書は,周産期心理臨床に長年携わってきた臨床心理士によって書かれた,入門の1冊です。
周囲に望まれなかった妊娠,夫婦の不仲,分娩時の異常,長い不妊治療の末の妊娠,早産,死産,障害のある子を産むことなど,親子には,それぞれ固有の物語 があります。NICUや周産期医療まで親子がたどってきた道のりに思いをはせながら,目の前の親子を抱えていくことが「周産期のこころのケア」では一番重 要なことだと著者は言います。
同分野にかかわる心理スタッフだけではなく,助産師,看護師,産科医など必読。
危機への心理支援学――91のキーワードでわかる緊急事態における心理社会的アプローチ
日本心理臨床学会監修
日本心理臨床学会支援活動プロジェクト委員会編(3,000円+税)ISBN978-4-904536-14-8◆大規模な自然災害や社会を揺るがす事件や事故はもちろんのこと,身の回りの個人的な喪失や悲嘆など,〈危機〉は人の人生に大きな影響を与えます。
家族や友人,地域などの支援により多くは回復をしていきますが,トラウマの種類や本人の性格特性や置かれた環境によっては重篤な精神症状に陥る場合も少なくありません。
本書は,こうした危機と,危機への心理支援に関する91のキーワードを詳しく解説したものです。
執筆には,この分野で活躍する第一級のスペシャリストたち。
日本心理臨床学会監修,同学会 支援活動ブロジェクト委員会編集による本書は,これからのクライシスへの支援の基本図書となるでしょう。
大学・大学院などのテキストにもおすすめします。
【完ぺきな親なんていない】 子どもの感情・親の感情──子どもの気持ちにどうこたえてあげたらいいの?
カナダ・公衆衛生局著Nobody’s Perfect Japan(NPJ:原田正文代表)監修幾島幸子訳Public Health Agency of Canada (2007) “Feelings ”(600円+税)ISBN978-4-904536-09-4◆子育ては、完ぺきじゃなくても大丈夫!──そんなふうに思っていても、一生懸命神経質にやってしまう。ちゃんとやっているつもりでも、不安になる。いろいろと問題があって、そのたびにあちこちに相談したくなる。でも、相談相手は、なかなかいないし、実家は遠いし、近くに知っている人はあまりいないし……。そんな迷える親たちに、「完ぺきな親なんていないよ」と提言する親への支援プログラム「Nobody’s Perfect」の、一番新しい親用プログラムの本が生まれました。カナダで生まれ,世界的に普及し、日本全国でも子育て支援のプログラムとして採用され ている,最良のメソッドです。