心理職のための子どもと親への面接技法──家族の関係性をみる視点から
心理職のための子どもと親への面接技法──家族の関係性をみる視点から
| 著者 | 小俣和義 |
| 出版年月 | 2026年8 月 |
| ISBN 図書コード | 978-4-86616-254-6 C3011 |
| 判型 | A5判並製 |
| ページ数 | 158 |
| 定価 | 2,400円(+税) |
内容紹介
本書は,子どもと親への面接を行う心理職のために,家族の関係性を理解する視点と,実践的な面接技法をわかりやすく解説した一冊です。
親子並行面接や家族支援,アウトリーチなどさまざまな実践を積み重ねてきた著者による支援の基本やコツを学べます。
初回面接から親子面接,並行面接,関係形成,家族療法的アプローチまで,臨床の現場で役立つ知識と工夫を豊富に紹介しました。
主な目次
第1章 親子・家族への理解
第2章 子どものこころ
第3章 思春期のこころ
第4章 親の心理―─親の心理特性を理解するという視点:発達理解と心理支援の基盤として
第5章 初期面接と見立て
第6章 親子面接のすすめ方
第7章 家族への理解とかかわり方
第8章 解決志向アプローチと家族支援の技法
第9章 親子面接の実践的工夫──ロールプレイ編
第10章 まとめ──臨床家として学び続けるということ
はじめに
はじめに
本書は,子どもと親の心理特性に目を向けながら,心理支援に携わる方々が日々の臨床実践に役立てられるようにまとめたものです。
筆者自身の35年以上にわたる心理臨床の経験を基に,理論と実践を行き来しながら,具体的な面接の工夫や考え方を紹介していきます。これまでの臨床実践では,精神科臨床を中心に,学生相談,家庭裁判所研修,そして被災地支援活動に携わってきました。その中で,出会ってきたさまざまな困難を抱える,子どもやおとな,親子,そして家族との関りを通じて,得てきた知見をお伝えできたらと思います。
対象読者は,公認心理師・臨床心理士をはじめ,保健医療,福祉,教育,司法領域で子どもや親に関わる支援者の皆さま,そしてこれから臨床を志す大学院生・学部生を想定しています。また,専門職に限らず,子育てに関心をもつ親や地域のおとなにとっても,参考となる視点を提供できればと考えています。
本書の内容は,第1部「子どもと親を理解する視点」という見出しで子どもと親の心理的問題を事例を交えて解説し,第2部「親子面接の実践」では家族支援の実際を面接技法から研修用のロールプレイを含めた二部構成になっています。できるだけ,心理支援に携わる方々に伝わるよう段階を追って説明を加えました。
本書で取り上げる事例は,実在のケースそのものではなく,筆者の臨床経験をもとに再構成した典型事例や架空事例です。読者の皆さんが想像力を働かせながら,ご自身の臨床実践と重ねて考えられるような構成といたしました。少しでも学びを深めて,活かしていただけましたら幸いです。
2026年4月1日
小俣和義
著者略歴
小俣和義(おまた・かずよし)
青山学院大学教育人間科学部心理学科教授,公認心理師,臨床心理士。
1988年文教大学人間科学部人間科学科卒業。1990年青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期課程修了。2001年青山学院大学に就任。専任講師,准教授(助教授)を経て,2011年より現職。2025年より同大学学生相談センター所長を兼任。
おもな臨床実践は,精神科クリニックおよび大学学生相談センター,家庭裁判所調査官研修等で行っている。2011年に東日本大震災心理支援センター運営委員として被災地の心理支援活動に携わる。その後,日本臨床心理士会災害対策構想班,支援事業委員,災害支援プロジェクト委員を歴任。現在,日本公認心理師養成機関連盟理事を務めている。
主な著書に『公認心理師の職責 第2版』(遠見書房,2023,共著),『臨床心理学中事典』(遠見書房,2022,共著),『増補版 こころのケアの基本-初学者のための心理臨床』(北樹出版,2020,編著),『こころに寄り添う災害支援』(金剛出版,2017,共著),『緊急支援のアウトリーチ─現場で求められる心理的支援の理論と実践』(遠見書房,2017,共編著),『被災地のこころと向きあって─傾聴ボランティア(こころのケア)』(エリート情報社,2016),『こころのケアの基本-初学者のための心理臨床』(北樹出版,2013,編著),『親子面接のすすめ方─子どもと親をつなぐ心理臨床』(金剛出版,2006)他多数。
受賞:日本心理臨床学会奨励賞(2002),青山学院学術褒賞(2007)
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